FureaiSenkyo’s blog(こちら選対本部)

再現性のある政治活動を目指しています。

今通常国会での解散風を振り返って。自公選挙協力の今後は?

解散騒動の簡単な振り返りです。

6月5日頃、岸田・麻生・茂木会談が行われ一挙に開催ムードが高まりました。それまでは個人的な感覚で行くと開催はなさそうという雰囲気として受けとめていました。


というムードは高まりましたが積み残し法案の参議院での出口や会期末すこし前の6月16日(金)解散案、天皇陛下の不在時の解散への松野長官答弁など、実務的に総選挙の準備が可能かどうか?という疑問は拭えませんでした。

一方で、解散した場合、落としどころの見えない自・公の選挙協力の歪みや、減員区での選挙区調整、増員区(埼玉・愛知)での自・公の選挙協力などは、解散すれば一挙に進むだろうことは間違いない状況でした。

そして翌週以降の顛末については皆さんご承知のとおりの状況となって行くわけです。

そうして静かに第211回通常国会を終えるのですが、翌週、読売・日経の調査が大きな話題となりました。
読売 https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230626-OYT1T50022/
日経 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA225IV0S3A620C2000000/

どちらも明確に内閣への支持率が下落、特にマイナンバーカードの紐づけの問題についてが下落の理由と読み取れました。

  • 経験上の不安要因

そして、こうした支持率への関与が、政策で実行する事が非常に難しいだろう事が、今回解散を見送ってしまった事の大きな不安要素となります

経験上(この20年程度)ですが、一つ大きな流れへの期待・観測が動き始めたら決め切らないと後々あまり良い結果に繋がらないと考えています。
2008年に麻生総理が就任し、下がっていた支持率が浮きあがった瞬間
2012年に野田総理が「近いうち」と発言し、期待が高まった瞬間
これはどちらも解散した方が惨敗の選挙ですが、高まった期待を裏切る事・時期を逸する事の怖さではないかと考えています。

  • これまでの自公の選挙協力(東京をめぐる状況)について

自民党茂木敏充幹事長はから次期衆院選の東京29区(荒川区全域と足立区の一部)で公明党が立てる候補を支援するよう要請
自民党東京都連が会合を開き、公明党が新たに候補者の擁立を目指していることに不満の声が相次ぎ、今後の対応を幹部に一任
・結果、公明党は、自民党が「受け入れられない」とした「東京28区」への擁立を断念し、東京では自民党の候補者に推薦を出さない方針を決定。
そして、6月26日、27日には自・公が東京以外での選挙協力に合意というニュースとなります。

読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20230626-OYT1T50217/
テレ朝ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/ff1aaf5b80f1d753ae43d6d35b387c931aa09337

この間の解散風による選挙区調整の進展で、6月初旬の頃の自公選挙協力の雰囲気と、現在の自民党東京都連のトーンは若干違って来ているようにも見えます。
関係修復の可能性については不透明ですが、選挙協力解消に発展した東京で、どこまで歩み寄れるかが焦点となり非常に興味深いです。

ちなみに都連関係者は、6月時点でかなり楽観的な事を周囲に話していたという情報もあります。

  • 維新・公明の戦い

6月25日には維新が、大阪・兵庫の6選挙区に候補擁立のニュースがながれます。

読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20230625-OYT1T50093/
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20230626/k00/00m/010/197000c

  • 更に7月を迎える直前に

読売 https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230630-OYT1T50228/
菅元総理が仲介に乗り出し、というニュースが流れ、明日(7月3日)には同様の会合が愛知でも行われる予定です。


これは今後の公明党の総選挙への向き合いと自・公の他府県も含む選挙協力の有り方に少なからず影響するでしょうし、創価学会の各選挙担当者の自民党候補への圧力強くなるのではないでしょうか。

党本部同士で合意がなされると各自民党県連・各公明党県本部で協定文書が交わされる事になるでしょう。

その後(同時並行で)、各小選挙区内で公明党関係者・組織関係者と詳細な選挙協力の数値目標(名簿、訪問活動、発送物や最近だとSNS等も評価の対象)を取り決め、積み上げがスタートしていきます。

すでに秋選挙を見込んで各陣選挙への準備をすすめていると思いますが
思うような支持率で選挙を迎えれるのか?解散をが思うタイミングで出来るのか?
今後が注目されます。